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イオナイザーは、それぞれの特徴を活かした設置が重要!! | 技術相談室 | NCC株式会社 長野 塗料

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イオナイザーは、それぞれの特徴を活かした設置が重要!!

イオナイザーの種類と使用方法

空気を高電圧によって発生するコロナ放電で、電離-イオン化し除電に用いるイオナイザーには
色々な型式や種類があります。(ファンタイプノズルタイプバータイプなど…)

それぞれの特徴をご理解いただき、設置することが重要です。

 

高電圧印加式イオナイザーは、放電針に高電圧(4~20kv程度)を印加し、コロナ放電を
誘発させます。
この時、放電針周辺の空気がコロナ放電によって電離し、イオン化(プラス/マイナス)され、
除電や帯電中和が可能となります。
発生したイオンを除電目的としての機能を発揮させるためには、イオンを搬送する
エネルギーが必要です。
一般的には空気の流れ(気流)を利用し、ファンを使用したり、圧空(清浄圧力空気)を
使用したりします。
イオナイザーは、送風方式や取付設置位置などの違いで分類されます。

それぞれの型式で長所・短所がありますので、製造工程には特徴を充分に理解して
設置することが望まれます。

【ファンタイプ】

① 天井部または作業工程上部に配置するオーバーヘッドタイプ
② 作業台面に据え置き使用するデスクトップタイプ
③ 組み立て自動機や検査装置等の装置内部に取り付ける小型ファンタイプ

① オーバーヘッドタイプの長所

 * 作業者の頭部・・・上方向からの送風になるので、目に風が入らない。
 * 作業台・・・加工点が広く使える。

② デスクトップの長所

 * 使用したい時や対策が必要な作業に応じて、設置が簡単にできる。
 * 加工点に近く除電速度が速い。

③ 小型ファンタイプの長所

 * 小型で除電速度が速い。
 * スポットで狙うことができる。

ファンタイプ①~③の注意点

1.機器の電源接続にあたっては、アース接地を確実に実施する。
2.イオン放出と対策エリアの間には、導電性の資器材を設置しない。
  ※ 接地されている機器が途中にあるとイオンがアースに落ちてしまい効果が出ない。
3.空気取り入れ口のプレフィルター等は適当な期間ごとにクリーニングまたは交換する。
  ※ 普通環境に近い環境での使用では、継時的にフィルターの目詰まりが起こり、
    送風量が減って、結果的に除電時間が長くなるという性能劣化に繋がります。
4.ファンからの発塵も懸念されるので、電子デバイスの前工程での使用には向かない。
5.放電針には、異物が付着するので定期的にクリーニングを確実に行う。

【ノズルタイプ】

① 除電を目的としたエアーブロータイプ
② 除塵を目的としたエアーガンタイプ

ノズルタイプの特徴

 * 空気速度が速い=除電時間が早い。
 * 除塵目的と併用が可能:使用圧力に注意が必要。

ノズルタイプの注意点

1.空気速度が速いため、作業環境の異物の舞い上げや拡散にも繋がり、噴射方向に注意が必要。
2.なるべく清浄環境では使用しない。
3.放電針に異物が付着するので、定期的なクリーニングが必要。

【バータイプ】

バータイプは、取り付け位置や空気導入の方法によって分類されます。
① クリーンルームやクリーンブースのエアーフィルター下部に取り付けてイオン搬送するタイプ
② イオン放出する針の近傍に、イオン搬送用の空気流を強制的に設けてイオン搬送するタイプ
③ フィルム加工やFPD工程において、広範囲を一気に除電するロングタイプ
④ ルームイオナイザーは、角のような部位の先放電針がつきイオンを放出します。
  DCタイプでの使用が多く、高所取り付けで広範囲を除電します。

バータイプの特徴

 * クリーンルーム環境でも使用できる。
 * 広範囲の除電が可能。

バータイプの注意点

1.イオン発生のメカニズム(DC式)等で、イオン偏在化も起きやすいので設置の際、
  逆チャージに注意する。
2.除電対象となる部位の除電特性を確実に評価してから使用する。
3.放電針には、異物(酸化物や化合物)が付きやすいので、定期的なクリーニングを確実に実施する。

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