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塗装現場におけるゴミ・異物対策 「見える化」から数値管理で不良低減 | 技術相談室 | NCC株式会社 長野 塗料

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塗装現場におけるゴミ・異物対策 「見える化」から数値管理で不良低減

工業塗装の未来へ ~業界クロスオーバー・リレーレポート~ vol.1

塗料報知新聞社 平成30年2月20日発行「塗布と塗膜」vol.7 No.1 掲載


 

NCC株式会社 生産環境クリーン化事業部
チーフコーディネーター 矢島 良彦



ーー 前職のセイコーエプソン時代は、クリーン化技術専門部会のリーダーとして


前職のセイコーエプソン時代、クリーン化技術の専門部会で担当していたテーマでNCCが取り扱いを
始めた測定器の問合わせをしたことがきっかけでNCCと出会いました。

普段は半導体工場等で問題となる1μm単位のゴミブツ対策が私の課題でしたが、塗装現場でテーマ
としているのは10~50μmのゴミ・異物対策だと聞いて大きな興味を持ちました。
私にとって”粗大粒子”と言えるこの分野には多くの改善余地が手つかずのまま生産現場に残されていると
直感したからです。

ーー 塗装工程における不良の多くは”粗大粒子”が引き起こしていて、改善余地も大きい

当社の調査によれば、塗装不良の原因は実に80%以上はゴミ・異物に起因していることが分かって
います。それも当初の予測通りまさに10~50μmの”粗大粒子”がその原因でした。

ーー NCC生産環境クリーン化事業ではこれらの問題をどのように解決していくか

”粗大粒子”は粗大とは言っても簡単に目で見ることはできません。これらをまず「見える化」することが
クリーン化技術
の第一歩と言えます。生産環境にどのくらいゴミ・異物があるかを確認するには、
クリーンチェックライトを用いた観察が最も簡易的です。特殊構造で直進性の強い光を当てることで
ゴミ・異物を目で見ることができます。当社の製品の特徴としては、目に優しくゴミ・異物の視認性を
上げるグリーン光での観察を提案しています。いつもは目で見えないゴミ・異物での汚染状況が簡単に
見える化できるので、作業者の意識変革にもとても役立ちます。

  【クリーンチェックライトシリーズ】


私が塗装現場を見て感じるのは、クリーンルームなど制御された生産環境とは異なり、塗料ミストを
大排気量で回収するブースなどが現場のゴミを巻き上げたり拡散させたりして、管理の大きな撹乱要因に
なっていることです。そこで浮遊するゴミ・異物が現場でどのように流れていくか現場内の気流を
見える化することも必要です。

当社が開発した気流可視化装置は簡便に空気の流れを可視化することができるので、給排気のバランスや
空気の流れをどうコントロールすれば良いかの対策立案に効果を発揮します。

  【気流可視化装置 エアーフローチェッカー】


ーー 見えなかったことが「見える化」されることで今までとは異なる管理が進められる


当社では生産現場に落下するゴミ・異物をカウントする落下塵カウンターという測定器もあります。
粗大粒子を捕獲して10、30、50、100μmの4段階に分級して数値管理を行う本機は、
ISO規格14644-9に準拠しており信頼性の高い測定器です。これまで感覚的だったゴミ・異物による
汚染環境を数値管理することで、工程管理・品質管理はより効果性の高い活動となります。

導入したお客様からは不良低減と利益改善を喜ぶ多くの声が寄せられています。

  【落下塵カウンター】


ーー 塗装現場におけるゴミ・異物の不良対策に有効な手立てを提供できることは大きな強みとして


お客様の現場は実に多種多様です。見える化機器や測定機器があることはもちろんですが、成果を上げて
いくには、それぞれの現場の事情や目的をよく知った上で現場を診断させて頂くことが必要です。
現場ごとに最適な取り組みをご提案したいですね。
① ゴミ・異物を持ち込まない
② 発生させない
③ 堆積させない
④ 排除する
クリーン化4原則に則り、それぞれの要因にフォーカスしてお客様の現場と一体になって
支援していくことがNCC生産環境クリーン化事業部の役割です。

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