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2017/10/23掲載『人体における静電気対策』 | 技術相談室 | NCC株式会社 長野 塗料

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2017/10/23掲載『人体における静電気対策』

静電気が発生しやすい季節がやって来ました。

秋分の日を過ぎて秋風ともに日に日に寒さが増し、
特に関東地方では年末から春先まで乾燥する季節になってきます。
相対湿度が低下することで静電気が起きやすくなることはご存知の事と思います。
また、クリーンルームやクリーンブースなども設置環境によりますが、外気の影響を受け
相対湿度が低下し、ゴミ・異物などが静電気で付着しやすくなり機器不具合の要因となります。

電子部品の組立工程などでは、導電性材料を使用した接地やイオナイザーを組み合わせた
静電気対策が行われていますが、皆さんはどのような対策をされているでしょうか。

今回は「人体における静電気対策」について解説します。

人体の抵抗は数kΩで導体に分類されます。しかし、衣服や靴などを着用すると表面が絶縁された
状態になって容易に帯電するようになります。皆さんもよく経験されているかと思いますが、
冬などの乾燥期に自動車のドアに触れた瞬間に放電することが例に挙げられます。

人体の静電気対策は、
① 靴の導電化
② 床の導電化
③ 衣服の導電化 で行います。

靴と衣服についてはJISで基準が示されており、JISに準拠したものが市販されています。
JIS T 8103 静電気帯電防止靴
JIS T 8118 静電気帯電防止作業服
クリーンウエアの場合は導電性になっているものがほとんどです。
縦線や格子状に導電繊維が埋め込まれていますので、人目で分かると思います。

また、床は導電性床にする必要があります。人は、歩行や動作などで簡単に帯電します。
そのため帯電した電荷を直ぐに床から逃がし電荷の蓄積を防止するため、
靴と床の導電化が必要になります。

ここで見逃しがちなのが、靴の「中敷」や「靴下」です。
寒さ対策で厚手の物を着用していると、せっかく靴と床を導電性にしても
靴下や中敷で絶縁されて静電気対策とはなりません。
中敷は極力避け、靴下も薄めのものを選びましょう。
対策を徹底するためには、入室時に静電靴チェッカーで導通を確認することをお勧めします。

電子部品などの組立工程では、リストストラップも使用するため
リストストラップと静電靴の導通チェックを同時に行えるチェッカーを使用しています。

静電気は目に見えない厄介者ですが、上手に付き合って必要なところに必要な対策を
行っていきましょう。NCCではクリーンルームをはじめ、
作業現場で使用できる静電気対策用品も取り扱っております。
静電気対策でお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。

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