講習会報告

◆終了しました

NCC塗装シンポジウム2022「環境対応と塗装の未来を考える」開催

2022年6月15日(水)NCC初となるウェブセミナー「塗装シンポジウム2022」を開催致しました。
おかげさまで定員を超えるお申し込みをいただき、多くの皆様にご視聴いただきました。

ご参加いただきました皆様、心より御礼申し上げます。

  

今回の塗装シンポジウムのテーマは~環境対応と塗装の未来を考える~

 SDGsやカーボンニュートラル、コロナウィルスなど、様々なことをきっかけに日本を含めた世界中の意識や状況が大きく変わり始めている今、工業塗装の価値をどのように高める必要があるのか。

「塗装エンジニア」「コーター」「ディーラー」の各トップが塗装の未来について意見を交わすパネルディスカッションと「塗装機メーカー」「塗料メーカー」「金属・特殊塗装業社」様による技術公演を行いました。

メイン講演:環境対応と塗装の未来を考える

≪パネリスト≫
  • 日本工業塗装協同組合連合会 会長 髙橋様
  • ナトコ株式会社 平畑様
  • 旭サナック株式会社 柳田様
  • NCC株式会社 代表取締役 原田学
≪ファシリテーター≫
  • 株式会社 コーティングメディア 桜井様

 

パネルディスカッションテーマ

1)塗装分野の環境対応はどのように変化するか。
2)変化する未来を実現するための課題は?
3)課題を解決するために必要なこととは?

弊社社長 原田

 

 

自動車をはじめとする完成品メーカーが塗装工程の環境対応をリードする形で塗装分野の環境対応化は進んでいくだろう。また消費世代の中心が若い世代に移っていくことにより、塗装業界がおもってきた品質至上というものも、環境を含めたものに変わっていくのではないか。そうした業界全体の変化に、主体的に行動を起こす、開拓していこうとする企業が少ないことが環境対応化の課題であると思う。新たな挑戦に踏み出そうとするお客様に十分な対応ができるよう、お客様を良く知り提案できるアイデアをより多くもつこと、また世界のコーティングビジネスでは何が起きているのかを伝えていくこと、これらが流通としての役割であると考える。

 

日本工業塗装協同組合連合会 会長  髙橋様

 

 

塗装分野の環境対応は今後も加速していくと思われるが、同時にデザイナーや設計士が求める要求レベルもさらに上がっていく。意匠性や塗膜物性の高い要求に対し、環境対応型の粉体や水性塗料がその要求レベルに達していないことが現状の課題である。溶剤と遜色ない加飾性と作業コストを両立する塗料や、塗装品質と現場作業者の安全性を両立する塗装機の開発といった、塗料・塗装機メーカー、それらを販売する流通とのネットワークを強化し、業界全体でデザイナーや設計士に対して塗装の環境化に伴うコストの必要性を伝えていくことが必要である。

 

ナトコ株式会社 平畑様

 

 

世界的に環境問題意識はより一層高まっており、特にVOC・CO2を多く排出する塗装に対する環境対策は強く求められている。今後、水系や粉体塗料へのニーズが更に広がっていくと思われる中、環境対応にチャレンジしていこうとする企業様の体制を整えるべく、溶剤並みの性能を満たす塗料の開発や、生産能力向上による納期の安定を強化していく必要がある。また、素材保護の観点から塗装による環境貢献、価値の向上を通して、BtoBだけでなくBtoBtoC消費者の方を含めたトータル的な取り組みを塗料メーカーとして担っていきたいと考えている。

 

旭サナック株式会社 柳田様

 

約16年前にもVOC規制が強化され粉体塗装が伸びていくだろうと言われたが、そうはならなかった。当時は環境対応への理解が浸透せず、そのための設備投資による負荷のイメージが強かった。しかし現在はカーボンニュートラルやSDGsなど広く環境対応が浸透されているため、塗装分野の環境対応は進んでいくと思われるが、16年前と同様「環境対応=コストアップ」とならないかが課題である。塗装機メーカーとして塗料価格があがったとしても、塗料ロス削減を実現する塗装機器の開発や塗装作業者の人材不足を解決する塗装の自動化などを進めていきたい。具体的には、近接塗装により塗装距離を縮めることで塗料使用量を削減、また塗装ブースのコンパクト化による排気風量の低減などを提案していきたいと考えている。

 

株式会社 コーティングメディア 桜井様

 

技術公演

旭サナック株式会社 様 「最新の粉体塗装機技術」

 

ナトコ株式会社 様 「環境対応から考える粉体塗装」

 

 

株式会社トコウ 様 「バイオ技術を利用した廃塗料の再生」

 

今回のウェブセミナーが、塗装業界におけるそれぞれの立場の情報収集の場となり、知ることで変わるという社内の意識改革につながり、ひいては、塗装業界全体の今後の課題を解決に導くきっかけとなれば幸いです。

NCCではこれからも情報発信、業界発展に努めてまいります。

 

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