塗膜の仕上がりを左右する乾燥とは  ~金属塗装編~


塗料には『塗装物の保護』、『美観の付与』、『機能の付加』という3つの目的があります。
この目的を最大限に発揮するには、ムラなく塗装する、適切な膜厚で塗装する、
ということはもちろんのこと『最適な乾燥条件で塗膜を形成する』ということが大切です。


① 焼付温度は適切ですか?

焼付型塗料にはそれぞれ適切な焼付温度帯と焼付時間が設定されています。
一般的に、メラミン塗料は130℃×20分、アクリル塗料では140℃×20分 程度が標準的な設定です。

この時注意しなければならない点として、乾燥炉の設定温度が適切だとしても被塗物の表面温度が
十分に上昇しているとは限らない、ということです。
部材自体に厚みがある場合は表面温度の上昇時間は遅くなります。
気温が低い時期は部材の温度も低くなるので、表面温度が設定温度になるよう考慮しましょう。

NCCでは、被塗物の焼付温度・時間を十分に確保できているかを測定するサービスも
実施しております。ご用命は各営業担当までお気軽にお申し付け下さい。


② シンナーの選定は適切ですか?

シンナーは塗料が希釈できればそれで良い というものではありません。
季節や塗装環境に応じて適切なものを選定する必要があります。

基本的には、暑い環境には遅乾型シンナー、寒い環境には速乾型シンナーを使用するのが
一般的な考え方ですが、冬場でも暖かい環境で塗装できる職場もあれば、夏場でも涼しい環境で塗装
できる職場もあります。それぞれの塗装環境に合ったシンナーを選定することが大切です。

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③ 2液ウレタン塗料や1液常乾型塗料について

2液ウレタン塗料やラッカー塗料、フタル酸塗料のような常乾型塗料は、乾燥時間を十分に取らないと
塗り重ね時にチヂミやワレを引き起こすことがあります。

見た目や少し触った感じ次の塗装ができると思っても、塗り重ねた瞬時に塗装不良を引き起こすことがあります。
常乾型塗料を塗装される際は、原則として塗料カタログに記載された『塗り重ね可能時間』の
データをよく確認することが大切です。

 

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