ファインバブル洗浄について

近年注目されているファインバブル洗浄についてご紹介します。

ファインバブルとは100μm以下の気泡の総称で、100μm~1μmをマイクロバブル、1μm以下をウルトラファインバブルと呼んでいます。ファインバブルは1980年頃から研究が開始され、1995年頃に発生装置が完成した日本発の技術です。1999年に広島の養殖カキが赤潮で全滅した際に、試験的に使用されました。その結果、成長促進効果が高いことが証明され、他の分野でも利用されるようになりました。

ファインバブルの主な特徴は以下の通りです。

 

特 長

  • 通常の気泡に比べて同じ容積のファインバブルの比表面積が大きい。
  • 表面が負に帯電しておりバブル同士は反発し合うため、気泡濃度が減らない。
  • 通常の気泡は急激に水中を上昇して液面で破裂するが、ファインバブルは上昇速度が遅く、長期間液中に滞在し続ける。
  • 微生物の増殖を抑制する働きがあると考えられている。
  • ファインバブルが崩壊する際に衝撃波が発生する。

最近の身近な採用事例では、洗濯機、入浴設備 高速道路の休憩施設のトイレ清掃などに応用されており、皆さんも目にされたことがあると思います。主な使用事例と目的は以下の通りです。

 

採用事例

  • 農産業:灌水利用、生育促進、節水
  • 水産業:養殖、酸欠防止
  • 食品:酸化防止、殺菌技術
  • 化学工業:気液反応、脱臭、ぬめり(ムチン)の除去
  • 産業洗浄:油への吸着、配管洗浄、有機物の分解

産業洗浄の分野でも採用される事例が増えています。洗浄のメカニズムは、ファインバブルの表面が負電荷に帯電して油分に吸着し気泡表面に油分を取り込み、洗浄物から離れることで洗浄効果が生まれると考えられています。アルカリ洗浄や有機溶剤の代替として期待されています。

ファインバブルの発生方法は、旋回方式、加圧溶解方式、化学的方法などがあります。用途に応じて装置メーカー各社が発生装置を製造しています。しかしながら、洗浄装置として販売するメーカーはまだ僅かです。まだまだ未解明な部分が多いため、産業的利用は進み始めていますが、学術的な検討は後進で進んでいると思われます。

ファインバブルは日本発の技術のため、業界/学会/政府が共同して国際標準化を推進しています。そのため、今後は様々な分野での採用が増えてくると思われます。
NCCでは産業洗浄の分野での採用事例をご紹介していきます。また、デモ機による実験も行っておりますので、ご興味を持たれた方はお問い合わせください。

洗浄技術|洗浄方法について

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