3. クリーンルームの四原則『 堆積させない 』

クリーンルームの四原則 ③『 堆積させない 』 

 1.清掃し難いコーナーや機器回りをつくらない。

作業エリアの床面のコーナー部等の隅や角地はゴミ・異物が堆積し易いものです。
完全に無くすことは無理ですが、少なくする取組みは重要です。

 2.清掃しやすいレイアウトに配慮する。

清掃を効率的に短時間に実施するには、清掃用具が使い易いレイアウトを構築することにも
配慮が必要です。

 3.配線類は束ねて持ち上げる。

配線コードやホース類が床に直接施してあると、清掃がし難く、ゴミ・異物が溜まる巣となります。
束ねて持ち上げ固定しましょう。

 4.ダクトや配管類の室内における露出を減らす。

ダクトや配管類の露出は、その表面にゴミ・異物が堆積し易くなります。
できるだけカバー等を施し、露出を減らすと良いです。

 5.クリーンブース下部に保管する。清浄気流の活用

クリーンブースにはFFUが設置され、清浄空気が送風されます。
この清浄空気のベクトルを上手く利用するとゴミ・異物等の汚染物が堆積しないでしょう。

 6.床面に直置きしない。

床面は塵埃・異物が堆積しやすい場所です。汚染しやすい場所に製品や治具などを
直置きしないようにしましょう。汚染される確率が高いです。
できればウエストライン600mm以上に置くのが理想です。

 7.必要なものでも最小限にする。

生産環境で使用する物品でも持ち込むのは最小限にする必要があります。
種々の物品が放置されると汚染物の堆積場所となるからです。

 8.室内仕上げは表面の平滑なものを使用する。

室内の仕上げ外観はできる限り平滑な面にすると微細な粒子汚染物の溜まり場になりません。

 9.製品に異物を付着~堆積させない気流形状をつくる。

クリーンルーム環境では清浄空気が供給され、清浄度を維持します。
製品には、微速な清浄空気の流れ=気流を向けると汚染物が付着せず、堆積しないことになります。

 10.床と壁のコーナーはR材を使用する。(清掃をし易くする。)

床面の清掃にはクリーンモップ等が使用されますが、直角ですと清掃が行き渡らないので、
R構造にすると清掃がし易くなります。

 11.清掃の基準をつくり実行する。

堆積させないためには、除去する手段である清掃を確実に実施するために、
「いつ」「誰が」「どんな方法で」を記載した清掃基準をつくる必要があります。


  クリーンルームの四原則
    ① 『 持ち込まない 』

    ② 『 発生させない 』
    ③ 『 堆積させない 』
    ④ 『 除去(排除)する 』

クリーン化技術|クリーンルーム

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