クリーンブース選定のポイント

最近特にお問い合わせの多い「クリーンブース」につきまして、選定時に注意する点を
お伝えいたします。

「一般環境の一部をクリーン化したい」、「クリーンルーム内の一部を更に高いレベルのクリーン度
で管理したい」、「この工程(設備)だけ何とかしてゴミ、異物の付着を防ぎたい」といった
要望にお応えするのがクリーンブースです。

既存のサイズから選定し、お客様の手で組み立て可能なタイプもございますが、多くはご希望に
合わせてオーダーで作成する場合がほとんどです。
この場合求められる清浄度・寸法・コストなどから選定を始めますが、使用する柱の
材質やビニールカーテンの材質などによって外観が大きく変わったり、「しっかり感」に
差が出てくることがあります。
作成後にこんなはずでは無かったということが無いように、見た目や耐久性など、
どの程度までを求められるのかを相互で確認する必要があると言えます。

また、ほとんどのクリーンブースが乱流式ですが、求められるクリーン度に合わせ
FFU(ファンフィルターユニット)の台数を決めます。
ブースの大きさとFFUの能力(台数)から換気回数を出し、クリーン度の計算を行います。
ただし、周りの環境(人の移動、機械装置の動き、空調の状態)によってはクリーンブースが
影響を受け、求められる性能が維持できないという場合がありますのでご注意下さい。
基本的にクリーンブースの性能は、「無負荷の状態で測定したレベル」で言い表されます。
もしも通常の環境に置かれシビアな管理が必要な場合は、クリーン度のレベルを
上げておく(換気回数を増やす)必要があるかもしれません。

クリーンブースは本格的なクリーンルームと違い導入し易いものですが、選択する
仕様が多くあり迷われる場合も多いと思われます。
効果的な局所クリーン化を実現するためにも、不明な点がありましたら是非ご相談下さい。

クリーン化技術|クリーンルーム

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