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ゴミブツ発生を促進?!塗料を濾す「吉野紙」の注意点
NCCがお届けしているブログ「ズバリ解決!3Cラボ」では、先日塗料を撹拌する際に使用する「撹拌体」についてご紹介いたしました。
2019年12月18日号 その塗装不良、【撹拌不足】が原因?!
塗料を使用する前には、塗料をメーカー出荷時のバランス状態に戻すことが大切とお伝えさせていただきました。しかし、十分に撹拌をしても小さな固まりや異物の混入が発生してしまいます。きちんと撹拌したからと言って、そのまま塗装してしまって良いのでしょうか。
答えは当然NOですね。撹拌後には塗料を「ろ過」する作業が必要になります。塗料充填時に缶へ異物が混入したり、保管中に凝集した成分が固形物として入っている可能性があります。そのため、塗料使用前にろ過が必要なのです。
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塗装現場では、ろ過する際には一般的に【吉野紙】を使用します。確かに異物をろ過することができるのですが、濾材の繊維が離脱し、繊維ゴミの発生源になる可能性があります。
また、ストッキング等を使用してろ過されている場合もありますが、伸縮性があるため目の大きさが変化し、十分にろ過できていないことがあります。そこで、ろ過材としては【ナイロンメッシュ】をおすすめします。塗料の種類や色などに合わせメッシュを選定し、きちんとろ過することでゴミ・異物不良が低減します。
左:吉野紙 右:ナイロンメッシュ
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