超音波洗浄について

産業洗浄の分野では洗浄剤の種類に関係なく、超音波の使用は不可欠になっています。超音波により発生したキャビテーションにより、被洗浄物に付着した汚れを除去します。

キャビテーションとは、液体の流れの中で泡の発生と消滅が圧力の差によって短い時間内で起きる空洞現象で、超音波の作用により洗浄剤の中に真空の泡が発生し、この泡がつぶれた時に衝撃波が発生して汚れを洗浄する効果があります。

超音波洗浄装置は、超音波振動子と呼ばれる振動板を、主に洗浄槽の底面に設置したもので、別に設置する超音波発生器と組み合わせて使用します。また、既存の洗浄槽に入れて使用する、投げ込み型と呼ばれる超音波振動子もあります。

超音波発生器には幾つかの異なる周波数があり、被洗浄物の材質や汚れの状況により選択します。超音波の発生により被洗浄物にダメージを与える場合があり、一般的にはダメージを気にしないような材質で強固な汚れを洗浄したい場合は、25kHzくらいの低い周波数を使用します。 一方、被洗浄物が柔らかい材質で、微細な汚れなどを洗浄したい場合は、40kHzくらいの高い周波数を使用します。また、機種によっては1台で複数の超音波を発生することができるタイプもあります。

超音波洗浄の用途には、金属加工で使用する切削油やプレス油などの脱脂、研磨剤の除去、プリント基板の製造時に使用するフラックス、レンズやガラスの加工時に使用するワックスの除去など多岐に渡ります。それぞれの汚れに適した機種を選定する必要があります。また、レジストや塗装皮膜、コーティング剤などの剥離に適した機種などもあります。洗浄剤の種類によっても超音波の効果が違ってきますので、実験などでそれぞれの違いを確認する必要があります。

NCCではお客様の使用状況に合わせて、超音波洗浄装置選定のお手伝いをさせていただきます。ぜひ一度ご相談ください。

洗浄技術|洗浄方法について

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