洗浄機について
洗浄機の処理能力や仕様
産業洗浄の分野には対象になる汚れの種類や求められる品質により、幾つかの洗浄方法や乾燥方法があることは以前にもお伝えしましたが、洗浄機の処理能力や仕様についても様々な機種があります。
過去には多槽式洗浄機を導入され、ベルトコンベアで流れてきた製品を、短い洗浄タクトで大量に処理できる機種を導入されることが多かったと思います。また、インライン方式で1個ずつ処理していくような方法も同様です。
しかし、大量に生産する製品が海外にシフトされ、特に電子部品を生産されるお客様はセル生産方式を導入される場面が多くなりました。洗浄機もそれに併せて、処理時間が多少長くなっても、1槽式などのコンパクトな洗浄機を複数台導入されるケースが多くなりました。
洗浄機の名称も、今までは洗浄方式や使用する洗浄剤に合わせて、「超音波洗浄機」「シャワー洗浄機」「炭化水素系洗浄機」「水系洗浄機」などの名称が殆どでしたが、最近では「金型用洗浄機」「バリ取り用洗浄機」など、対象になる製品や機能面を名称に使うメーカー様が増えてきました。
産業用洗浄機は標準の型式が無い場合が多く、お客様が希望されるご予算や寸法に応じて設計・製造する場合が殆どだと思います。これからはもう少し用途を絞り、お客様が洗浄対象とされる製品に合わせて、「モーター用洗浄機」「切削工具用洗浄機」など、限定された目的のための洗浄機の仕様が増えてくるように思います。
NCCにはお客様が希望される処理能力や仕様に合わせて、産業用洗浄機を設計・製造する関連会社があります。洗浄機や乾燥機をご検討されている方は、ぜひご相談ください。