クリーンルームの床清掃が重要な理由

クリーンルーム管理で重要な清掃。
皆さんも清掃方法や頻度などを決めて取り組まれているのではないでしょうか?
クリーンルーム清掃の中でも“床清掃はなぜ重要なのか”について考えてみましょう。

まず、床清掃の目的は何でしょうか?
当然ですが、床にゴミ・異物が堆積すると作業者の靴底に付着して飛散します。
また、人や物の動き、排気ファンなどの気流で巻き上がって飛散し、
生産設備やワークなどに付着してゴミ・異物不良の原因となります。
床清掃は、"ゴミ・異物不良の原因となる堆積塵を除去する事"が一つの目的です。

しかし、堆積塵の除去は現状復帰(是正処理)に過ぎません。
もう一つの重要な目的は、「発塵源調査」「対策」です。

床清掃を行なうことで、直ぐに汚れてくる場所はどこか把握することができます。
吹き溜りになっている場所、作業者が良く通る場所、装置の周辺など
発塵源を推定できるヒントが見つかります。
発塵源を調査することで対策ができる為、クリーンルームを清潔に保つ
一つのポイントになるでしょう。

NCCでは、床清掃にゴミ・異物を見える化できる「クリーンチェックライト」の
活用をお勧めしております。今まで気付かなかった発塵源や持ち込みルートが見えてきます。

クリーンチェックライト


クリーンルームの清浄環境は、空調設備やフィルターなどの設備によって作られています。
裏を返せば、設備が劣化してくると清浄環境は維持出来なくなります。
工程の清浄度管理には、「パーティクルカウンター」や「落下塵カウンター」などを活用して
数値化していくことが重要ですが、工程の全てのエリアをチェックする事は出来ません。
なので、床清掃は日々行なう重要なクリーンルームの点検となるのです。
清掃時間は一人ひとりが集中して、
堆積塵の量が増えていないか?いつもより暑く感じないか?
など皆さんで意識する事で設備の不具合の早期発見に繋がります。

クリーン化技術|クリーンルーム

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