塩素系溶剤を使った洗浄方法について

金属加工部品に付着した加工油及び切削油の除去、また部品加工後に付着している切粉の除去といった用途で塩素系洗浄剤は使用されています。

今回は、その塩素系洗浄剤を使用した洗浄方法(洗浄設備)についてご紹介いたします。最も基本的な塩素系洗浄設備は温浴+冷浴+ベーパー(蒸気)の3槽式となります。それぞれの効果について説明します。

1層目【温浴洗浄】

油及び切粉の除去が目的となります。洗浄液は常温でも洗浄できますが、加温し液温を上げることにより洗浄力を上げる働きがあります。

また、超音波との組み合わせでより効果的に洗浄を行うことが出来ます。超音波による効果は、単なる浸漬洗浄では落としきれない強力な油分を除去するだけでなく、
切粉の除去にも効果てき面です。

2層目【冷浴洗浄】

字の如く被洗浄物を冷ますことと、すすぎ洗浄が目的となります。被洗浄物を1槽目で加温した液で洗浄したのち油分の持込が少ない液ですすぎ洗浄します。
ではなぜ冷ますのか?

冷ました被洗浄物をベーパー槽に持ち込むと、急激な温度差により結露を起こし、被洗浄物に蒸気を付着させ安くする作用があります。よって、3槽目のベーパー洗浄の効果をより高めることが出来ます。

3層目【ベーパー(蒸気)洗浄】

仕上げ洗浄として行うことが目的となります。蒸気洗浄によって洗い流された油分は液中に溶け込みますが、その油分は沸点が非常に高く、塩素系洗浄剤と比較しても100℃以上の沸点差があります。

この沸点差を利用し、常にきれいな蒸気で洗浄することが可能となります。よって、蒸気洗浄により清浄度と乾燥性をアップさせることが期待出来るため、仕上げ洗浄として用いられることが最も一般的です。

 

この3槽式が最も基本的な塩素系洗浄設備と冒頭でお話しましたが、被洗浄物の油分付着量、形状、切粉量等に応じて洗浄槽を減らしたり増やしたりと
カスタマイズすることも少なくありません。また蒸留再生機を設けることで、液の清浄度を上げたり消費を抑えることも可能となります。

洗浄技術|洗浄方法について

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