炭化水素系溶剤の特徴と安全性

多種金属部品脱脂洗浄用途では、塩素系溶剤の代替として使用されることが多くなってきています。

洗浄装置を使用した脱脂洗浄には、主にパラフィン系の炭化水素系溶剤が使用されます。
パラフィン系の炭化水素系溶剤は、大きく分けると「ノルマルパラフィン」と「イソパラフィン」に分類されます。

「ノルマルパラフィン」は沸点範囲がないため、乾燥性や蒸留再生後の回収率に優れています。
「イソパラフィン」は沸点範囲が広い(30℃前後)ため、乾燥性や蒸留再生効率は
劣りますが、ノルマルパラフィンに比べ安価で購入することができます。

炭化水素系溶剤の全体的な特徴として、金属への腐食性が少なく、毒性が低く、
大半のものは有機溶剤中毒予防規則に該当しません。
また、真空技術を使用することで、蒸気洗浄もでき蒸留再生もできるため
継続的にリサイクルしながら使用することが可能です。

塩素系溶剤等は、環境問題の点から、労働安全衛生法(有機溶剤中毒予防規則)や
PRTR法などの法規則を遵守する必要がありますが、炭化水素系洗浄剤には、
これらの法律で規制されている物質はありません。

引火点があるため、消防法乙種四類危険物(引火性液体)の第2・3石油類に該当します。
使用する場合は、管轄する消防署への確認が必要で、洗浄を目的とする設備の設置は、
基本的に防爆構造にすることが望ましいです。

加熱等により液温が引火点以上になると、火種があれば引火する可能性があります。
水に不溶のため、万が一火災が起きてしまった場合の消火方法は、泡・ハロゲン化物
二酸化炭素・粉末消火器などが有効です。

洗浄技術|洗浄剤について

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