8. 粉体塗装における粉塵火災・粉塵爆発を起こさないための必要な対策

粉体塗装における粉塵火災・粉塵爆発を起こさないための必要な対策

ご存知の通り、粉体塗料は有機溶剤が含有されていない粉状の塗料です。粉体塗料そのものに火気を近づけても爆発・発火の危険性は少ないですが、雰囲気中に浮遊している粉塵に着火し、粉塵爆発を起こす危険性はあります。

粉体塗装は、ガン先端部にあるチャージ電極から塗料粒子に100KVに近い高電圧をかけ、静電気の力で製品に塗着させる塗装方式です。粉体の爆発下限濃度と着火エネルギーが満たされると爆発を起こす危険性があります。但し、粉体塗装ガンの先端部に蓄積する着火エネルギーは着火条件以下に設計されているので理論的には安全であると言えます。怖いのは被塗物に長時間ガンを近づけたり、アース不良によってガン先に静電気が蓄積することで、短絡的に発火する可能性があります。

また、排気がきちんと整備されておらず、ブース内に粉体塗料が高濃度で浮遊している場合、塗装機同様に火花を発生させる着火源となるようなものがあると危険度が増します。

粉体塗装機、粉体塗装ブースをこまめにチェックし、静電気が蓄積しない環境を整えること、塗装作業時のアース対策をきちんとすることが、粉塵火災・爆発を防止するポイントです。

 

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