クリーンルーム
エアシャワー選定のポイント
エアシャワーの仕様については、設置される場所や、新設なのか既存の建物を
利用するのかなどそれぞれの状況によって大きく変わりますが、
以下は基本的なポイントを押さえておくと選定がスムーズに進みます。
◆◇ 入室される人数は? ◇◆
エアシャワーはその構造から幅が広すぎては除塵の効果が落ちます。
大人数に対応するには奥行きを伸ばし対応する必要がありますが、
スペース的な制限も考慮しなければなりません。
1回あたりの使用時間を約30秒とすると、作業者の人数から全員が
入室に掛かる時間が計算できます。
一人用は確かにコストが掛かりませんが、入室に時間が掛かり過ぎては
本来の仕事に影響が出てしまいかねません。
◆◇ エアシャワーを通過する対象は? ◇◆
エアシャワーを通過する対象が人だけなのか、台車などが通るのかによっても
仕様が変わります。人のみの場合、通常は800㎜程度の間口が設定されますが、
台車などの荷物を通す場合は、通過する物の幅+300㎜程度の間口を必要とします。
言うまでもありませんが、対象物に対してあまりにも間口が広過ぎると除塵効果が
薄くなってしまいますので注意が必要です。
また、台車を利用する場合は無用な段差を無くすためにエアシャワー内に床を設けず、
既存の床を使用してフラット仕様にするなどの考慮が必要です。
◆◇ 扉の種類は? ◇◆
エアシャワーの使い勝手に大きく影響するのが扉の種類・仕様です。
扉の仕様については、自動扉にするのか手動扉で十分なのかに始まり多くの選択肢があります。
コストを重視するあまり選択を誤り、実際の使用時に不便を感じてしまう場合も
少なくありません。選定に関しては通過の頻度や、通過する対象などを考慮し
慎重に決定することをお奨めします。
もちろん、この他にも考慮するポイントは多々ありますし、仕様やオプションも
数多く用意されています。
ご不明な点がございましたら是非ご相談下さい。
クリーン化技術|クリーンルーム
- クリーンルーム関連規格 ISO14644-1と14644-9の関係について
- クリーンルームにおける異物不良対策【クリーン化四原則編】
- クリーンウエアの種類と管理方法
- NCCはクリーンルームの清掃事業をやっています。
- クリーンルームの床清掃が重要な理由
- お奨めのクリーンルーム清掃用具(資材)
- 効果的なクリーンルーム清掃方法
- クリーンルームの清掃は3種類に分けられます
- クリーンルームの清掃と他の掃除との違いは?
- クリーンブース選定のポイント
- 粘着マットの正しい使い方
- エアシャワーの正しい使い方
- エアシャワー選定のポイント
- エアシャワーの使用目的
- クリーンルームの四原則
- 1. クリーンルームの四原則『 持ち込まない 』
- 2. クリーンルームの四原則『 発生させない 』
- 3. クリーンルームの四原則『 堆積させない 』
- 4. クリーンルームの四原則『 除去(排除)する 』
- クリーンルーム管理の四原則+1