粉体塗装について
5. 失敗しない粉体塗料の色替え方法
粉体塗装で異物または他の粉体塗料の粒子が塗膜に混入するトラブルが良く発生します。
溶剤塗料の場合には色相の異なる塗料が多少コンタミしていても希釈されて問題ないのに対し、粉体塗料の場合は少しでも色相が異なる塗料が混入すると塗膜に斑点状に現れます。
そのようなトラブルを防ぐには清掃を十分に行うことが重要です。色替えを行う際には粉体塗料の通路であるタンク、ホース、インジェクター、ガンに残る粉体塗料を清掃し除去してください。また、塗装ブースについても清掃レベルを上げる必要があります。場合によっては作業者自身の靴、作業服を色毎に替えることも必要です。
また、コストは掛かりますが色替え対応型の塗装装置、ブースを導入することでコンタミのリスクは減少します。さらに複数の塗装装置、塗装ラインを設けて塗装をすることもひとつの手です。