業界に関する法規制
塗装ブースの防火対策
塗装ブースでもっとも出火元になりやすいのは、排気ファンです。
排気ファンの羽根に塗料ミストが付着していれば、ケーシングとの
接触によって発生した火花が引火し、火災が発生する恐れがあります。
排気ファンに塗料ミストを付着させないために、目が細かい排気フィルターを
設置して、定期的に掃除と交換を行います。
掃除と交換の目安は、塗装運転中にブースの扉が内圧の変化により
開けづらくなった時となります。
また、使用するフィルターにも配慮が必要です。
多くのボデーショップでは、安価で抜けが良いのですが、その分一緒に大量の
ミストも通し、排気ユニット内にミストが付着、蓄積することで
火災発生の危険性が増します。
また、パームフィルターは可燃性で、わずかな火種でもすぐに燃え広がります。
防火のためにも延焼を極力防げる難燃性フィルターを推奨します。
法令順守と防災の観点から、有機溶剤中毒予防規則の第4章にある
1年以内の定期自主検査に取り組んでいただき、安心安全に長く
塗装ブースを使用しましょう。