【製品形状に合わせた自動塗装機をお探しの方へ】XY塗装機導入事例

 

  

幾通りもの塗装条件の設定で板状製品の「平面」と「側面」への同時塗装を実現!

≪ お悩み ≫

セラミックス製品の製造を手掛けるA社様は、事業拡大に伴う製品量産体制確立のため、自動塗装機の導入を検討されていました。量産化する製品は、厚みが3mmほどの円形をはじめとする数種類の形のセラミックス素材で、平面だけでなく、側面への塗装も行う必要がありました。しかし、現行の自動塗装機では、高いエアー圧で塗料を真上から吐出し、塗装網下の床面からくる跳ね返りを利用して塗装していたため、側面塗膜の厚みが均一化されていませんでした。そのようなことから新規で導入する塗装機は、平面と側面を均一に塗装し、量産できるものを希望されていました。

 

≪ 提案 ≫

課題となっている製品の平面と側面への均一な塗装と量産化を実現するため「XY塗装機」をご提案しました。XY塗装機は、NCCブランド商品の1つで、省スペースかつ設計の自由度が高く、高効率な生産を可能とする特長があります。
通常は、X軸(左右)とY軸(上下)にスプレーガンを垂直にして動かすことで、平面への均一な塗装を可能としますが、スプレーガンの角度や距離、塗料の吐出量などの諸条件をご希望にあわせて設定することで、平面と側面への塗装を可能とします。

製造製品に対し、最適な塗装条件を選定するために様々なテストや評価が行える弊社独自のコーティングラボにて、下記の塗装テストを3回実施し、A社様が希望する塗膜を塗装し、量産化が見込めるかを評価しました。

 

≪ 塗装テスト概要 ≫

【初回】
XY塗装機の塗膜性能評価のため、平面のみで塗装テストを実施(スプレーガン角度は垂直)。

 【2回目】
スプレーガン角度を初回の垂直から20°傾け、表面と側面、さらに裏面への塗装テストを実施(「表面と側面」+「裏面と側面」の2セット)。全体的に塗膜が薄く、特に側面はほとんど塗れていない状態。

【3回目】
2回目の結果を踏まえ、スプレーガン距離を縮め、角度を初回(垂直)から45°傾け、表面と側面、裏面への塗装テストを実施(「表面と側面」+「裏面と側面」の2セット)。平面(表・裏)と側面の塗膜は安定し、側面の塗膜は、表面と裏面の両面を吹くことで二重に塗られ、薄膜が改善した。

 

≪ 塗装テスト結果 ≫

3回の塗装テストで、スプレーガン距離や角度、塗料吐出量など約30通りの塗装条件を試した結果、最適な条件を見いだすことができました。この平面と側面に同時塗装ができる最適条件により、工程短縮と量産化が見込めたことから、正式にご注文をいただきました。

 

≪ お客様の声 ≫

コーティングラボにて3回塗装テストをさせていただき、XY塗装機の性能や特徴をよく知ることができました。また条件設定も技術者の方と始めから行うことで、実際の装置仕様を強くイメージすることができました。XY塗装機は、塗布範囲や条件の設定が容易で、吐出量の測定などの機能は、現場で使用する際の基準の一つにできると感じました。平面物であれば汎用的に使用可能である点も、弊社の多品種生産に適していると考え、導入を決めました。

 

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