生産環境クリーン化
生産環境クリーン化技術
NCCは"粗大粒子対策"のスペシャリスト。
不良原因のゴミ・異物をなくし、「歩留り改善」を実現します。
不良削減は永遠の課題・・・?
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歩留まりの改善に迫られている |
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不良の原因が分からなくて困っている |
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ゴミ・異物対策の方法が分からない |
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作業場の環境を実測・分析したい |
製造業にとって最大の無駄となるのは「不良」の発生。不良をいかに減らすかは、工程改善の重要なテーマです。NCCは、不良の要因となるゴミ・異物を取り除くクリーン化技術の活用、技術提案によって、 中小の作業現場の生産性の向上に向けた取り組みを支援します。
▼ クリーン化で競争力を磨く! |
▼ 「見える化」で歩留まりアップ |
▼ 作業環境を分析~構築するラボ |
▼ ゴミ・異物(粗大粒子)対策とは? |
なぜクリーン化するのか?
歩留まり改善・信頼性の向上で、コスト競争に負けない力を育む
各種製造現場において、不良を生み出す一番の原因はゴミ・異物です。工場に混入するチリやほこり、作業工程で発生した粉塵、毛髪や虫の羽根…。作業環境からこれらを取り除く「クリーン化」は、工程改善のための大きな一歩になります。
クリーン化を進めると、不良率が減って歩留まりが向上し、利益率が高まります。安定した気流をコントロールしていくため、省エネルギー化にも結びつきます。良い環境で製造していると塗装の仕上がり品質が安定し、ひいては信頼性の向上にもつながります。
これらの結果、価格競争に負けないような企業体質へと改善できます。現在、低コスト化のために多くの製造業が海外移転を迫られています。しかしクリーン化が求められる工程で技術の差別化を保てば、生産現場を国内に踏みとどまらせることも可能です。
クリーン化といっても、必ずしも厳密な意味の「クリーンルーム」をつくる必要はありません。クリーンルームは粒子サイズとその浮遊粒子濃度に応じ、JIS規定でクラス1からクラス9までレベルが分類されています。これらのレベル以下であっても、クリーン化によって室内の空気環境を制御していけば歩留まりは確実に高まります。必要な場所だけクリーン化する局所クリーン化の手法もあります。
NCCの技術支援
不良の原因を「見える化」して、歩留まりアップへの道を示す
不良を減らしたいけれど、原因がわからなくて困っている現場の方は多いでしょう。そもそも、ゴミ・異物が不良の主要な原因となることをご存じない現場ご担当者も少なくありません。大手企業なら専門担当者がいますが、中小の現場にクリーン化技術のプロがいることは稀だからです。また、いざクリーン化をしようとしても、何から対処し、どの程度クリーン化すればいいのかわからないケースも多いでしょう。クリーンルームをつくったのにうまく作動しないことも…。
そんな現場の皆様に向けて、NCCはクリーン化のお手伝いをしています。
当社の強みは、クリーンルームの設計から異物や静電気の対策まで、質の高い室内環境づくりをトータルで見られる専門家がいることです。実際の現場に足を運び、現物の現状を把握したうえで検証・提案していく三現主義を実践。実験と分析、データの「見える化」を徹底し、不良の原因と解決法を明示していきます。
支援メニューは、クリーンルームなど作業現場の環境調査や設計提案、各種スペックの検証、維持管理に対するアドバイス、社員教育など。ハード・ソフト両面からの技術提供を通して、皆様の「歩留まり向上」の取り組みをお手伝いします。
クリーン化技術ラボ
検証・分析を通して総合サポート、試用や実験、開発などにご活用ください
NCCは2011年7月にクリーン化技術の事業を本格的に立ち上げ、2012年3月、諏訪支店内にクリーン化技術ラボを設置しました。
クリーン化技術ラボは、購入前の装備を試用して効果を事前に確認したり、自社で保有していないクリーン化機器を用いて評価実験や検証を行ったりするなど、現場の皆様に活用していただくための設備です。クリーン化技術のデモンストレーションやクリーン化技術の開発にも対応しています。
クリーン化技術ラボでは、多様なパラメーターに応じた評価実験を実施できます。ゴミ・異物の浮遊状態のほか、静電気、温度、湿度、気流、照度、振動など、作業環境の質を左右する要素の計測が可能です。データも迅速に開示して、作業環境の「数値化」「見える化」を進めます。
ゴミ・異物をはじめとした不良にお悩みの皆様は、ぜひNCCのクリーン化技術ラボをご活用ください。評価実験と「見える化」の取り組みが、不良対策の第一歩です。
▲諏訪支店内のクリーン化技術ラボ。
静電気、温度、湿度、気流など多様なパラメーターの評価実験が可能です
ゴミ・異物(粗大粒子)対策とは?
見えない原因を突き止めて、小さな気配りを積み重ねる
製造不良は、材料、使用機械、作業環境、作業方法、作業者が原因となって生まれます。作業着がほこりをまき散らしているなど、身近な要素が原因となっている例も少なくありません。ところが製造工程の不良の大きな要因となる作業環境については、ゴミ・異物の存在や空気の流れ(気流)が見えにくく、現状の把握が難しいのが実情です。
クリーン化を進めるには、見えにくいゴミ・異物や気流の現状を「見える化」して、不良の原因を究明することが大切です。
NCCでは、エムギアなどを用いて発塵の様子をチェックし、室内外の圧力差や室内の気流を計測してゴミが拡散する原因を突き止めます。こうした「見える化」の検証を基に、ハードとソフトの両面から対策を講じます。 |
![]() ▲エムギアによる検証 |
実は、作業環境のクリーン化はそんなに大それた作業ではありません。原因さえ突き止めれば、小さな気配りの積み重ねでゴミ・異物を減らすことができます。
作業着を取り替えただけで、塗装不良を低減した事例もありました。塗装工程の不良発生に悩んでいた自動車修理工場でエムギアによる検査を実施したところ、服からの発塵が多いことを発見しました。はつり作業などで着ていた服のまま塗装工程に臨んでいたのが原因という分析から、塗装用の服を6着購入。塗装する際に着替えるようにすることで不良率低減に結びつけたのです。
歩留まりの改善は、こうした身近な対策から始まります。